Yamagata Developers Society Advent Calendar 2019 2日目の記事です。私と360°パノラマ写真がテーマの記事となっています。よろしくお付き合いください。
私の趣味は360°パノラマ写真
だいたいこういうリンクは最後に張るものですが、見てもらいたいから最初に張っちゃいます。こんな感じの写真を撮影(制作?)しては公開しています。
https://www.google.co.jp/maps/contrib/117098745735612069571/photos/
私と360°パノラマ写真
ストリートビューで日本でも見られるようになった頃、360°ぐるっと見渡せる写真が存在することを知りました。はじめはあちこち見てまわるだけで満足していました。でも、何かは忘れましたがひょんなきっかけで自分で360°パノラマ写真を作って楽しんでいる人たちがいることを知ったのです。
360°パノラマ写真じたいは、ストリートビューが流行るずっと前から存在しています。当時はQuickTimeが360°パノラマ写真をサポートしており、QuickTimeのビューワーを利用して楽しむというとてもマイナーな趣味だったようです。私はブラウザで見られるようになってからこの趣味に入ったので、だいぶ遅いほうなようです。
360°パノラマ写真は特殊なもの?
いいえ、そうではありません。方式はいろいろあるのですが、一番シンプルな方式でいうと、ただの1つの画像ファイルです。例えば、こんなの。
上の360°パノラマ写真は、equirectangular形式というものです。これで左右上下360°カバーしているのですよ。ちゃんと右端の画像が左端の画像とくっついています。
ストリートビューにはこの形式でアップロードしています。ストリートビューにアップロードすると配信しやすいように違う形式に変換されてしまいますが、ユーザがアップロードする場合のメジャーな形式はこのequirectangular形式です。
一枚の360°パノラマ写真ができるまで
1レンズで上下左右360°のすべてをカバーするカメラはありません(たぶんね)。なので、同じ場所でいろんな方向にカメラをむけて360°カバーするだけの写真を撮ります。広角レンズを使えばその枚数は少なくて済みますし、画角の狭いレンズで撮るとめっちゃたくさん撮らないといけません。
店内のストリートビュー制作業者はおもに魚眼レンズを使います。4枚で360°カバーできるように撮影するのがメジャーなやり方です。さらには、白飛びや黒つぶれをなくすために、明るさを3段階に変えて撮影するので合計12枚撮るのが主流です。
となりあう写真同士の重なる部分を縫い合わせていくことで、1つの360°パノラマ写真を作ります。これをステッチングといいます。このステッチングをサポートするソフトウェアがあります。代表的なものはPTGuiかな。ある程度は自動的に重なる部分を判別してステッチングしてくれますが、上手くいかない時は自分で重なる部分を1箇所ずつ手動で指定してつなげていきます。こうなると結構しんどい。
最近はこのステッチングの手間をなくす、便利なカメラができました。リコー社のThetaです。最上位機種だと、もうストリートビュー制作業務に使えちゃうくらいの画質を持っています。
360°パノラマ写真の使い道
equirectangular形式の360°パノラマ写真のファイルは、いろいろな活用先があるのでご紹介します。
ストリートビュー
ストリートビューは言わずもがなですね。ストリートビュー、という名前のまんまのアプリがあるのですが、このアプリで誰でもストリートビューにお店の360°パノラマ写真をアップロードできます。また、このアプリにはスマホで360°パノラマ写真を撮る機能があります。お試しあれ。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.street&hl=ja
LINE
LINEのタイムラインに360°パノラマ写真を投稿できるのはご存知でしたか?ちゃんと360°ぐるりと見渡せるようになっています。最近できたOpenChatにも載せることができます。私も作りました。まだ誰もメンバーがいません。誰もいないタイムラインに投稿しています。。
LINE OpenChat 「タートルソフト 」 参加コード : 023023
Facebookにも360°パノラマ写真を投稿することができます。Facebookはけっこう前から投稿できるようになっていましたね。私は自分の360°パノラマ写真をFacebookページ「山形360パノラマ風景」で公開しています。よろしかったらご覧ください。
VR機器(Oculus Go, Oculus Quest, PlayStation VR, スマートフォン)
一番楽しいのがこれです。VR端末に360°パノラマ写真を入れて眺めるのです。自分が撮影した写真の中に立っているかのような感覚で見ることができます。VR端末は25,000円くらいから購入できるくらいに安くなってきました。スマホを嵌め込んで見るためのグラス型のVRグラスもあり、そちらだと1,000円くらいから買うことができます。おすすめはOculus Go / Oculus Questです。ケーブルがない端末の方が楽しめると思います。